1830年創業 和薬・漢方 本草閣 名古屋鶴舞

ママ漢方 〜産後の養生〜(古い)

出産後に健康になる、綺麗になる人ってどんな人?

  • 漢方での不妊症・不育症の考え

    出産して健康になる、綺麗になる人ってどんな人でしょう?
    漢方では昔から「出産すると体内の毒素も一緒に出る」と考えられています。
    出産によってデトックスされ綺麗になった体はホルモンがスムーズに働くため気持ちも肌も綺麗になります。

    しかし実際には出産は体力気力も消耗し、血も不足し、ホルモンバランスも乱れがちです。
    体調を崩したり、痩せたり、太ったりする方も少なくなくありません。
    赤ちゃんの世話で忙しいですが、産後のケアはとても大切です。
    ケアを怠ると、その後の生活にも支障をきたしますし、二人目不妊(続発性不妊)の原因になることもあります。

あなたはどちらタイプ?

  • あなたはどちらタイプ?

    人の体は複雑で、産後太ったのに、脱毛など「痩せタイプ」の症状があるなど相反する症状を持つ方も多いのが現状です。その方にあった漢方薬でバランスを整え、症状を改善します。

産後の主な漢方ケア

  • 妊娠、出産、授乳によって失われた「血」「気(元気の元)」を補う。
  • 悪露を出し切る。「血」の巡りを良くする。
  • 体力の回復
  • ホルモンバランスを整える

産後の症状別漢方ケア

※クリックすると説明が表示されます

疲労感、倦怠感、食欲不振、頭痛、重だるさ
動悸、息切れ、ふらつき

「血」や「気」(元気の元)を補います。

10か月に及ぶ妊娠生活、出産という「大仕事」を成し遂げた身体は精神共に疲労困憊しています。また産後、自分の血液から母乳を作りだし、数時間おきに母乳を与えることは、精神的にも肉体的にも母体に大きく負担がかかります。妊娠、出産、授乳によって失われた「血」「気(元気の元)」や、滞っている「血」「気(元気の元)」を補い巡らせる漢方薬と共に、それぞれの症状にも働き掛ける漢方薬を用います。

また、出産で体質の変わる方は多く見受けられます。自分自信の考える体質と、本来の体質は異なる場合が多くありますので、東洋医学的に何が不足しているのか、余っているのかを考慮し漢方薬を飲むと良いでしょう。

悪露が続く

出血を止める

悪露が1ヶ月以上続いた場合、もともと体質虚弱な方や、産後すぐに職場復帰など頑張りすぎた方は貧血が酷くなります。 この状態を漢方では血虚といい、止血効果と補血効果のある漢方薬を用います。

悪い血を排出させます

出産後、ストレス、冷え、疲労などによって血流が悪くなり、うまく悪露を排出しきれていない状態を漢方では瘀血と考えます。瘀血を取り除く漢方薬を用います。

母乳が出にくい、乳腺炎

漢方では「母乳=血液」と考えます

授乳中は野菜中心のバランスの良い食事を心がけましょう。
現代人は脂肪や糖分の多い食事による栄養過多から乳腺に炎症を起こし、乳腺が詰まり母乳が出にくくなります。そんな時は炎症を取りながらシコリを和らげ母乳の出を良くする漢方薬や民間薬を服用します。

又、母乳の出が悪い方には、産後の回復を早めて血液を補う「当帰」の入った漢方処方や、「蒲公英根(タンポポ)茶」をお勧めします。(焙ってから煎じると香ばしく、よりおいしくなります。)

授乳をやめたのに、なかなか生理が来ない

妊娠、出産、授乳で失った「血」を補い、巡らせます

近年は、栄養状態も良いことから授乳中でも生理が来る方も少なくありません。授乳をやめたのに、なかなか生理が来ない場合は、妊娠、出産で血を失い、また出産後、授乳で「血」を失うことで、生理に回るはずの月経血が不足していたり、出産や産後の不養生で体調を崩していたり、ホルモンバランスが乱れているなどが原因として考えられます。

「血」を補い、その「血」を全身に巡らせ、私たちの体を動かす元である「気(元気の元)」も巡らせることにより生理を促します。

妊娠線、帝王切開の傷

漢方の自然派 皮膚再生クリーム!?

古い「血」を綺麗にし、良い「血」に変えて、かつ血をめぐらす漢方薬と漢方塗り薬「紫雲膏」がオススメ。内からと外からのダブルで使用する事は相乗効果となります。

紫雲膏は皮膚再生、シミや傷痕を取る効果があり、その原料である「紫根(シコン)」はシミが治ったとTVで取上げられ評判になりました。

産後のうつ イライラ

ホルモンバランスを整えます

妊娠、出産、産後、育児はホルモンが大きく関与します。ホルモンが働いてくれるからこそ妊娠出産育児が可能となるのですから。

ホルモンは身体だけでなく、情緒も非常に関係します。普段なら気にしない小さなことでイライラしたり、クヨクヨしたり、嬉しくなったり、悲しくなったり、子供に愛情を強く感じたりと感情が大きく変化し、自分自身も戸惑う事は多々あります。 情緒不安定には、不足したり滞った気を増やしたり巡らせたり、産後に特に出来やすい瘀血や血虚を改善させたりする漢方が良いでしょう。

神経症状に伴うのぼせ、めまい、肩こり、頭痛などの症状にも効きます。良い「気」と「血」を補い巡らせることを目的とします。

産後のダイエット むくみ

授乳中は栄養を採る事が最優先

無理なダイエットは厳禁です。
授乳をされていなくても出産で体力を失っていたり、体質が変わっている時に行う自己流のダイエットは、大変リスクを伴います。例えば、次の御子さんを望んでいらっしゃる方、今後仕事復帰を望んでバリバリと仕事をされたい方、美容方面での向上を望んでいらっしゃる方などは、そのダイエット次第ではご自身の計画を代えざる得ない状況になるかもしれません。

食べ物の消化、吸収、排泄、解毒をスムーズにすることにより、ダイエット効果のある酵素や、デトックス効果のあるドクダミや益母草などのお茶は産後にオススメ。体重が戻らない原因がむくみの場合は余分な水をさばく漢方薬で。体重を戻したい方は、その原因を探り、自分に合った漢方に出会い美しく健康に痩せて行きましょう。

産後の便秘

自分の便秘の原因を知ることが大切

便秘の原因も人それぞれ。漢方薬もそれによって変わってきます。
漢方は身体が冷えているか、熱を帯びているか、ストレスがあって気が滞っているのか、水分が足りないのか、血が足りないのか、食物繊維が足りないのか、胃腸が働いていないのか、など様々な方面から便秘の原因を探ります。

尿漏れ

出産で漏れ出た「気」と「血」を補います

妊娠中は大きくなった子宮が膀胱を圧迫するので、くしゃみなどのふとした瞬間に尿漏れが起こりやすくなります。誰にでも起こりうることですが、とてもヒヤッとしますよね。
また、産後にも尿漏れが起こる事は多いのです。出産することで骨盤底筋という尿道の締まりに関する筋肉が緩んでしまうのが原因です。
たいてい1~2か月で回復するとは言われていますが、出来るだけ早く快適に過ごしたいですよね。

東洋医学的には「気」を補い漏れ出ないようにする漢方や、下半身を中心に温め水分代謝を改善する漢方薬などを用いて対策をします。

痔、脱肛、脱腸、子宮脱

恥ずかしがらず、早めのケアを

痔は「肛門のしもやけ」と言われる様に・冷え ・身体の疲れ ・便通の悪さ(便秘・下痢)により肛門付近の血液循環が悪くなり痔静脈の鬱血を起こすと考えられています。
治療としては肛門付近の血液循環を良くするため漢方薬にて身体全体の疲れをとり元気にして便通を良くしながら温める薬を用います。

妊娠、出産時に意外と多いのが、脱肛、脱腸。
便秘による排便時、お腹に力を入れすぎる、お産によるいきみや、胎児の頭の圧迫などによってなることがあります。

子宮脱は、出産などがきっかけで子宮を支えている骨盤底筋群が弱くなり、支えられなくなることで、子宮が下がり膣から出てくる状態です。子宮だけでなく、膀胱や直腸が一緒に下がってきてしまうこともあります。

漢方では、胃下垂、脱肛、脱腸、子宮脱など下がってきてしまう病は、気の不足が原因で内臓の位置が下がると考えます。 漢方は消化器を補い、胃腸の働きを高め、体力を補い元気をつけ、臓器を引き上げる薬を処方します。

肌の乾燥、産後の脱毛、歯の弱り

皮膚は内臓の鏡

血液の栄養は初めに内臓に行き、最後に髪や皮膚に届きます。故に髪や皮膚が綺麗な女性は健康的なのです!

産後はどうしても貧血ぎみ。ただ血を増やすのでなく、質の良い血を増やし循環させることが重要で、美しくなる最善の道です! 古い血を新しい良い血に変えて増やし、体を温め血液循環を良くし、質の良い血を作る胃腸の働きを良くする漢方薬を用います。

スキンケア

スキンケアは極力、無添加のものを用いる事が大切

(香りのある化粧水は添加物や皮膚を弱らせる成分が多い)
妊娠中は黄体ホルモンの関係でシミが出来やすいので紫外線にご用心。
日光を長時間浴びる以外は、肌に優しい日焼け止めを。
肌を安らかに保つと、出産後しばらくしてホルモンバランスが正常に戻ると共にシミは消えていきます。慌てて色々なことに手を出さずに漢方薬で対処するのも美肌への近道。また、出産は少なからず瘀血(オケツ)を伴います。瘀血とは、古い血の事で、この血がシミの原因であると漢方では考えます。

産後に、瘀血を取り除き、フレッシュな良い血に変え血を綺麗にし、巡らせ、精神的にも安定させる漢方薬を用います。 美肌作用のある生薬を加えるとより効果的です。
シミに効くと大評判になった「紫根」で手作り化粧水を作るのもオススメです。

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