1830年創業 和薬・漢方 本草閣 名古屋鶴舞

便秘で人気のお茶 どくだみ茶2015年11月24日

先日、中国 湖北省の生薬関係者方が来日し、本草閣へ訪問されました。
この地域は、十薬(ドクダミ)の)名産地であり、大変上質なドクダミを採ることが出来ます。

ドクダミとは・・・別名 十薬(ジュウヤク)
十薬は医薬品であり、効能効果は便秘、尿量減少、便秘に伴う吹き出物です。
名前の由来は、大和本草(やまとほんぞう・1708)に「わが国の馬医これを馬に用いると、十種の薬の効能があるので、十薬(じゅうやく)という」事から来ており、その為その他にも様々な効能があるとされています。

ドクダミの有効成分には、イソクエルシトリンが血圧を下げ、デカノイルアセトアルデヒドが殺菌作用が蓄膿症を改善、利尿作用で便秘が改善、
フラボン成分は細胞組織を保護、血液循環を良くして、お血を取り去り神経痛を改善、動脈硬化、高血圧、アトピーなどに効果があるとされます。

生薬は、基本的に、本来、野に生えている野性品を使うことがベストです。2000年もの歴史の中で栽培品を使用する事はここ最近のことでもありますし、野菜が有機栽培が良いように、野性品の方が栄養分もたくさんあることは生薬界の定説です。

しかし、生薬の野性品は数に限りがありますし、安定供給が絶対とは言い切れません。
その為、漢方人気の広まる現代では栽培品を使用する事が多くなり、野性品は数が少なくなってきました。

しかし、栽培品も現代では格段に質が上がってきています。
昔でよりも技術が上がりよい生薬が作れるようになってきました。(もちろん色々な栽培品がありますが・・・これも野菜と同じです。野菜も色々な質のものがあるのと同じです。)

そんな中、湖北省のドクダミは野性品です。
野性品の中でも質の高いドクダミの産地であり、かなり上質といえるでしょう。

日本にもドクダミがありますが、中国産と日本産の違いはそのドクダミによってまちまちです。
日本産でも質が悪ければ中国産の方が良いですし、その逆もしかり。どちらが良いとは断定できません。

しかし、中国でも日本でも野性品であれば完全無農薬有機栽培ですので、そのあたりの心配は一切無用です。

ちなみに、本草閣のドクダミは「国産の 上質な 野性品」を使用しております。

もし、ドクダミをご愛用の方は、どこのメーカーの製品であれ、信頼できるメーカーや店舗でご購入されることをお勧めします。
これはドクダミに限らずすべての生薬(漢方)にいえることですが・・・。

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