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漢方で春の肌荒れケア2025年05月13日

春先の変化による肌荒れにおすすめの漢方薬および養生

春先は急な季節の変化により自律神経のバランスが乱れたり、環境の変化などによるストレスを受けやすい時期です。

お肌に関しては、皮脂が過剰に分泌されて肌荒れしやすいです。

また、春は春一番といわれるように風の強い季節になります。

身体に悪い影響を及ぼす風を「風邪(ふうじゃ)」といいます。細菌、ウイルス、スギ花粉、ホコリなどが病気の原因となる邪気となります。

この邪気が花粉症やアトピー性皮膚炎の悪化を引き起こします。

 

 

 

 

 

春は「肝」の季節

春は自律神経や精神面などに関係する肝の働きが強まる季節です。

肝が不調になると、皮膚にも影響が出ます。

肝の不調で起こる事を2つ紹介します。

①「肝血虚(かんけっきょ)」

肝の血が不足し、肝機能が低下すること

⇒皮膚の乾燥などにつながります。

②「肝気鬱結(かんきうっけつ)」

気の巡りが悪くなり、肝の気が体内に停滞すること

⇒皮膚の炎症、にきびが出やすくなります。

 

 

春によく用いられる漢方の紹介

荊芥連翹湯

⇒皮膚が乾燥し、かゆみや熱感、手足の多汗がある方におすすめ

花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質を改善する漢方薬です

十味敗毒湯

⇒かゆみや化膿、湿疹やにきびなどに用います

小さいぶつぶつがたくさん出る方におすすめ

 

生活習慣で気をつけることと春におすすめの食材について

肌の新陳代謝を高めるために、しっかりとした睡眠をとりましょう。

脂っこいものは摂りすぎないようにしましょう。

また春におすすめの食材も紹介します。

「風邪」対策に

ネギ、生姜、シナモンなど

「肝血虚」の方に

黒ごま、なつめ、黒豆、レバーなど

「肝気鬱結」の方に

あさり、三つ葉、ライチ、カモミールなど

是非食卓のメニューに取り入れてみて下さい。

またこの時期は生活習慣が乱れやすいので、緑の野菜不足の方には手軽に摂れる青汁もおすすめです。デトックスにも最適です。

春の過ごし方としては、リラックスする時間を持ったり、新しい事をやってみるなどのびのびとしてみましょう。

 

春の肌荒れは外因(風邪など)と内因(ストレスなどの精神面や疲労)により起こります。

食事で体の内側から改善し、ストレスのかかり過ぎに気をつけるよう心掛けましょう。

肌荒れに使う漢方は今回ご紹介したもの以外にも沢山あります。

合う漢方は人それぞれ異なります。お気軽にお問い合わせください。

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