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 本草閣かわら版 117号(H21 10/28発行)  


    ◆  水と人との繋がり     
                  ~体と深い関係にある水~


   水は、私たちが生きていく上でなくてはならないものです。
  人は羊水の中で形成され、生まれた時は体の80%が水分、成人すると
  男性が60%、女性が55%に、60歳を超えると50%にまで水分が減少し
  ます。

   体内に入った水は血液に入り、体中を巡り、栄養や酸素の運搬、酵
  素活動の活発化、体温調節、肌を潤わせる、老廃物の排出等、体の各
  処で重要な働きをし、その量は一日約2.5Lとなります。

  その分水分を補う必要がありますが、現代人はそれを補うため水が不
  足しているといえます。(ジュース、コーヒー等では体に必要な水分
  量に足らない。) 

  水不足により、体はかえって水を溜め込もうとし、水分の代謝が悪く
  なります。
  水の巡りを良くする事により、代謝が良くなり、むくみや便秘、疲れ、
  冷え、肌荒れ、目の乾きを改善するだけではなく、病をも未然に防ぐ
  事になります。

  
  
体と深い関係にある水。
  
  では、どのような水を飲むと良いのでしょうか。

   軟水、硬水という言葉をよく耳にします。硬度とはミネラルの含有
  濃度を示し、一定水準より少ない場合を軟水、多い場合を硬水といい
  ます。
  場所により硬度に差があるのは、地層や大地の形成物質や形が異なる
  ためと考えられています。
  水はその土地の人々を育み、共に生き、生活や健康に大きな影響をお
  よぼしてきました。

      


  
日本人に合い、薬とも合う軟水。

   食のグローバル化により日本人には大きな負担がかかっています。
  欧米化した食生活で歪んだ体を補うものの一つとして、硬水や炭酸水
  等飲み分る事も有効ですが、基本的に日本人には古来より共に生きて
  きた軟水が体質的に合っています。
 
   硬水はミネラルが多く健康的と考えられがちですが、慣れない日本
  人が大量に飲み続けると下痢になったり、結石が出来やすくなったり
  します。

   また薬を飲む際、硬水はカルシウムやマグネシウムが多いため、薬
  の種類によってはその成分と結合し、不活性化してしまいます。

   軟水は柔軟性があり、胃腸への負担少なく薬を飲む水として適して
  います。


  
やさしい湯冷まし。古来からインドでも。

   日本では昔から赤ちゃんや病人には、湯冷ましが用いられてきました。
  水を沸騰させ冷やす事は、殺菌効果以外にも、水の分子の交換活動の
  安定効果があります。
  化学の知識がなかった昔から、その安全性を人々は身をもって実感し
  ていたといえるでしょう。

   同じような伝承が遠く離れたインドでも、現在まで伝えられ、実践
  されています。
   
   インドに古来より伝わる伝統医療として有名な「アーユルヴェーダ」
  では、消化力低下や乱れた食事などで身体に溜まった毒素が健康を損
  ねると考えられています。
  この未消化物を流すためには白湯が一番いいと言われています。

     水に「火」を加え、さらに沸騰で「空気」を加え
           (空気中から生命エネルギーを取り込む)、
     陶磁器「地」に注げば、
     「水・火・空気・地」という地球の四大元素が入った、
     バランスの取れた湯がができると考えられています。

 
  私達が生きてく上で欠かせない水。
 
  自分の体質、ライフスタイルに合わせ、うまく付き合う事が大切であ
  ると言えるでしょう。 


               





  



   
 
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